猫の種類と歴史


メインクーン
メインクーンの先祖はヨーロッパ人の移住民と共に北アメリカ、ニューイングランドに入ったと思われます。そこの気候は厳しく、強くて、適応できる猫だけが残り、そのような自然淘汰によりメインクイーンは大きく、密集した、耐水性のコートを持つ猫に発展していったと思われます。1800年代後半には、美しさ、大きさ、頭のよさ、穏やかな気質で人気を得ましたが、20世紀にはいるとペルシャ猫に人気を奪われ1950年代には絶滅したといわれていました。しかし、メインクーン愛好家により復活し1980年代には最も人気のある猫の1つになっています。名前はアメリカ合衆国のメイン州から来ていてメイン州の「州猫」になっています。

ロシアンブルー
ロシアンブルーは他の種類の猫とは違い自然発生した猫で、起源はロシアのArkhangelsk(アルハンゲリスク)にあるといわれていますがはっきりしたことはわかっていません。しかし、ロシアンブルーの濃いダブルコートはロシアの極寒の地に必要なコートだったのでしょう。1860年にイギリスの船員によってArchangel(アーチエンジェル)からイギリスに輸入され初期にはアーチエンジェルキャットまたはアーチエンジェルブルーとよばれていました。 その後、イギリスとスカンジナビアで開発されましたが、第二次世界大戦後には純粋なロシアンブルーは数が減ったため、イギリスではブルーポイントシャム猫、ブリティッシュブルーズ猫との交配、スカンジナビアではフィンランド猫とシャム猫との交配をしました。そして1900年後半にアメリカにわたり、そこでイギリス血統とスカンジナビア血統を融合して現在のロシアンブルーが出来上がりました。1970年代にオーストラリアのブリーダーにより白いロシアンブルーと(ロシアンホワイト)黒いロシアンブルー(ロシアンブラック)が作られ、オーストラリアでは公認されていますがアメリカで公認されているのはブルー(灰色)だけです。

ラパーム
1982年、オレゴン州のダラスでさくらんぼ農場を経営していた夫婦が、ネズミなどのペストコントロールのために飼っていた猫(茶色のぶちでショートヘアー)が1匹のほとんど禿げに近い、肌にぶちのマーキングのあるメス猫を生みました。その猫のコートは成長すると柔らかいカーリーコートになりました。やがてその猫が5匹のオスの子猫を生みましたがその5匹もほとんど禿げに近い状態で生まれ、成長するとやはり母猫のような柔らかいカーリーコートになりました。そして、チョコレートやカラーポイントを含む同じような猫が増えていきました。これがラパーム開発の始まりです。

マンクス
マンクスの起源はマン島(グレートブリテン島とアイルランドに囲まれたアイリッシュ海の中央に位置する淡路島ほどの小さな島。首都はダグラス (Douglas) 。人口は約8万2000人。)ですがマン島にはもともと土着の猫はおらず、17世紀~18世紀に世界中の貿易船がマン島に立ちより猫を置いていったとされるのでどの国からきたのかは定かではありません。また尾のない猫は偶発突然変異で生まれましたがそれがマン島で起きたのか他の国で起きてマン島につれてこられたのかもわかりません。北アメリカでは1920年代に種類として認識されました。

マンチカン(マンチキン)
短い肢をした猫は、1930年代に報告されていて、世界中で報告があります。1983年に、アメリカ、ルイジアナ州、レイビルの女性が2匹の妊娠した黒い短い肢をした野良猫を見つけました。彼女はその2匹を「オズの魔法使い」に出てくる「マンチカンランドの妖精」にちなんでマンチカン(マンチキン)と呼びました。そしてその猫が産んだ子猫の約半分が、短い肢で胴長の猫でした。これらの猫がマンチカン(マンチキン)種の基礎猫になりました。このようなショートレッグは小人症と呼ばれる自然発生的な突然変異により引き起こされます。これは人間を含む哺乳動物に起こります。短い足が奇形だと言われていた時期もありましたが、体の機能には何の障害もなく奇形でもないことも明らかになっています。

ラガマフィン
ラガマフィンの歴史は、ラッグドールと親密な関係にあります。ラッグドールは1960年代前半にアメリカ、カリフォルニア州のリバーサイドの故アン・ベイカーによって「ペルシャ」「バーマン」「メインクーン」などの交配により開発されました。そして、アンはInternational Ragdoll Cat Association (IRCA)を設立しラッグドールを商標登録したため、IRCA登録のブリーダーしかラッグドールという名を使うことができませんでした。そして彼女の作ったガイドラインに従い繁殖し、さらにブリーダーはそれらのラッグドールを販売したときには10%のロイヤリティーをIRCAに支払いました。ブリーダーの中にはこれらにに不満を持つ者達もいて彼らは1975年にIRCAと別れRFCIを設立しました。1993年同時に自分たちの猫をラガマフィンに改名しました。ラガマフィンとラッグドールは故アン・ベイカーが開発したオリジナルの血統からの子孫で似ていますが形態、気質など、違う品種です。

ヨーロピアンバーミーズ
ヨーロピアンバーミーズはビルマのお寺で飼われていた猫で、シャムネコが王家のペットになる前はヨーロピアンバーミーズが王家のペットでした。ヨーロピアンバーミーズとノースアメリカンバーミーズと2つの種類がありますが1949年に分かれました。2種類とも初期の歴史はほとんど同じです。1994年にCAFでノースアメリカンバーミーズとは別の種類として承認されました。

ラッグドール
1960年代最初にアメリカ、カリフォルニアのリバーサイドに住むペルシャ猫のブリーダーであったアン・ベイカーによって作られました。元は野良猫だった白い長毛のメス猫と彼女が飼っていた猫との交配で生まれた子猫はとてもかわいらしく、ユニークな気質を待っていました。そこから彼女が望む外観、気質、などで選んだ猫との交配で作り上げた比較的新しい種類です。ラッグドールとは「ぬいぐるみ」という意味です。

このほかにもいろいろな猫ちゃんたちがいます。新しい家族としてむかえいれてあげましょう。
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